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Guest House TSUDOI BLOG

ネイチャーガイドに必須の野外災害救急法の資格取得しました!


雲仙周辺のトレッキングや地獄を案内する中で、滑落などの緊急時に対応するために、世界7大大陸、31か国を超える国で選ばれている「Wilderness Medical Associates Japan」の野外災害救急法の資格を取得しました!



野外災害救急法とは?

この資格は、北米では「Wilderness First Aid」と呼ばれる分野として広く普及しています。では「Wilderness」とは何でしょうか。日本語では「ウィルダネス状況下」と訳され、次のように定義しています。

「傷病への決定的な処置(病院での医療的処置)を受けられるまで時間を要する状況」

 「ウィルダネス状況下」という定義を読まれてみなさんが想像される場所はどんな所でしょうか。多くの人は北米にあるような大自然、大山脈、遠隔地、また離れ小島などをイメージされるのではないかと思います。

 雲仙温泉の中でも、ウィルダネス状況下といえる場所は少なくありません、普賢岳などの三岳五峰はもちろん、地獄内でも「ウィルダネス状況下」は付加的な条件が加わることで生じる場所ばかりです。例えば、徒歩で往復1時間のトレッキングであっても、足場環境や日没などで容易にウィルダネス状況下に陥ることがあります。

そんな過酷な環境や災害などの状況でも「いのちをつなぐ」救急法、それが「野外災害救急法」です。

実践により近い救急法

資格取得までのカリキュラムは、ウィ ルダネス状況下(医療体系への引き継ぎや必要な処置を受けるまで に長時間を要する状況)で必要とされる評価と処置、また長時間に及ぶ経過観察と看護、過酷な自然環境下での考え方などを体系的にまとめた内容です。

座学を通じて頭で理論的に理解し、次いで実技を通じ体で覚える学習スタイルもその特徴の日本では新しい救急法です。

(↑実技指導の様子)

見事合格!

トレッキングガイドとして、この資格取得を目標に申し込みをしました。

そして、13日間のオンライン学習と1日間の実技指導及び試験を経て、見事合格することが出来ました!



あらゆる状況に対応できる様に人体の構造や傷病評価など専門的な医療知識を学ばせていただきましたが、予想よりも本格的な内容となっており、しっかりと勉強させていただきました!


山岳救助隊や消防士・自衛隊・看護師も取得する資格

 この資格を発行する「Wilderness Medical Associates International」は、1981年の創設以来、過酷な環境や状況における実用的な医学の発展へ向け、世界規模で貢献を続けています。救助医療の専門家、研究者、経験豊かな教育者であり、またウィルダネス状況下での医療の提唱者でもあります。

 Wilderness Medical Associates Internationalの講習は一般人から医療従事者までを対象とし、世界各国で年間を通して多くのの受講者へ教えられています。

 受講者の多くは、大学生、専門学校生、医学生、キャンプや野外活動を行う団体職員、僻地で活躍する救急救命士、一般企業職員、また政府関係者等です。医療機器へのアクセスが困難な状況下で医療ケアを実践する人々が求めるトレーニングを提供します。

 日本国内でも、山岳救助隊や消防士・自衛隊・看護師など野外や医療の第一線で活躍している方も取得しており、また、地域によってはガイドなどの資格を取得するための要件になっている場所もあるくらいです。


ガイドだけでなく災害時に役立つ

 前述の通り、過酷な環境や災害などの状況でも「いのちをつなぐ」救急法、それが「野外災害救急法」ですので、ガイドの際はもちろんですが、台風や地震等の災害時の際も状況に応じて対応することも出来ます。島原半島がある

九州では災害が多い地域でもあるので、ガイドだけではなく、緊急時に多くの「いのちをつなぐ」ことができる様に今回の勉強した内容を忘れない様、日々反復していきたいと思います。


トレッキングガイドとして

雲仙周辺の山を安心して登山していただく為に、今回の資格を取得しましたので、これから沢山の方に雲仙の山々の魅力を伝えていける様に、頑張っていきたいと思います!!

 ぜひ!雲仙温泉にお越しの際は、ガイド付きでいかがですか?

 みなさまとお会いできるのを楽しみにしております!!



■今回取得した資格を発行している団体

一般社団法人ウィルダネスメディカルアソシエイツジャパン

https://www.wmajapan.com/


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